続・経絡指圧
名古屋自律神経整体After magoです。
経絡指圧を学び始めてから、8年あまり、紆余曲折を経てバージョンアップした経絡思想を取り入れたことで手技の幅が広がりました。
増永静人という方が提唱した経絡の世界は一般的な鍼灸さんが学んでいる経絡とは一種異なる。
また、この一種異なった思想感
浪越指圧がメジャーであれば、経絡指圧は志なかば、、非メジャーではなかろうか
経絡指圧では表面の目立った動きのある陽よりも、裏面の隠れた静かな陰の働きを重視している
増永静人著「指圧」にこのようにあります。
実は目立って動きのある症状を示すもので、ついこれを攻めて早く治そうという気にさせます。
しかし、犯罪の蔭に女ありというように陽をあらわす原因は、陰の蔭のかくれて表面から見えにくい虚の力にあるのですから
虚を補うことでジワジワと全体から治そうというのが円環思考になるでしょう。。
表面から見えにくくて存在するものを虚というのであって、単なるマイナスではありません。。
ズレとか歪みというのは、絶対的な悪の状態ではなくて、正常からみて相対的なゆがみがあるにすぎず、しかもそれは正常の戻ろうとする力が内部で働いていることを意味します。
元に戻ろうとする力が、何らかの原因でヒズミになって現れたのが病気の症状で、そのヒズミの存在を虚実と表現します。。
また、虚を補す難しさは虚を衝かず、虚に届かないといけない、紙一重のところに入っていく
「貴ぶところを待ち手て日のくるるのを知らず」の古典にあるように焦らず、大切な人を待つ気持ちで安定した状態を保たなければいけません。
虚を補せば、実を押さえた手に、経絡の響きが伝わってきて、次第に実のコリや抵抗が変化して消失していくのがわかります。
正確に虚を証して、的確に虚を補す技能が必要なのですね。